身体に及ぶ危険・脅威を学習させる信号経路を解明!

生き物が生き延びていくには、身を襲う様々な危険から身を守っていかなければなりません。そのためには、自分の身体に及んだ危険な状況や事態、環境を学習して、それを避けるなり、うまくやり過ごすなりすることが必要です。

このような学習の脳機構として「扁桃体」が明らかにされていますが、扁桃体がどのようにして「身体に及ぶ危険な状況」のことを知るのか、今までほとんど明らかにされていませんでした。

当研究室の大学院生、佐藤 優、伊藤真理子らは、「腕傍核」と呼ばれる脳幹の神経核からの情報がそのような「危険教師信号」を扁桃体中心核に送っている事実を、薬理学および光遺伝学的な手法を応用して証明しました。

この研究の一部は、日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究(B)課題番号25293136「脊髄-腕傍核-扁桃体路による痛み情動生成機構の解明」の補助を受けて進められ、成果は、Molecular Brain 8: 22, 2015 open access公表されました。

痛み情報がどのように情動回路を活性化するか解明!

当研究室の杉村らは、脊髄や三叉神経から脳に送られる侵害受容情報がどのように脳の情動に関与する神経回路を活性化するか、明らかにしました。

この研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究(B)課題番号25293136「脊髄-腕傍核-扁桃体路による痛み情動生成機構の解明」の補助を受けて進められ、成果は、 Journal of Neurophysiology, 115:2721-39, 2016 open access公表されました。

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シナプス伝達のエネルギー供給機構を解明!

脳は膨大なエネルギーを消費して、その機能を維持しています。当研究部の永瀬将志らは、ニューロンの活動の中でも最もエネルギーを消費するシナプス伝達に必要なエネルギーがアストロサイトという非ニューロン細胞から供給されている可能性を証明し、成果を The Journal of Neuroscience 34: 2605-17, 2014 に公表しました。

この研究は、文部科学省科学研究費・新学術領域研究「脳内環境:恒常性維持機構とその破綻」の補助を受けて行われました(研究代表者:加藤総夫;研究課題:「シナプス伝達維持におけるアストロサイト・ニューロン間エネルギー共生機構の解明」)。

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