妊娠前~妊娠~分娩前後で,母体の脳内の扁桃体のオキシトシン応答が変化する事実をつきとめた鈴木二郎先生(産科婦人科学)の論文がNeuroendocrinolgy誌にacceptされました.
2020年4月から2022年3月まで,当研究部のポスドクとして活躍してくれた徳永亮太博士が,4月1日,新潟医療福祉大学に講師として赴任しました! 新しい場で,教育と研究に携わる立場で可能性を広げてください! 今後の共同研究の発展も楽しみにしています.
矢島さんfirst authorの「痛覚変調性疼痛」モデルでのアセトアミノフェンとプレガバリンの感作抑制作用を報告した論文が出ました
杉本さんが2021年にPain誌にfirst authorで報告した,口唇部へのホルマリン投与,もしくは,右扁桃体のDREADD活性化が両側の下肢痛覚過敏を生じるという現象を,その部位や支配神経に傷害・障害がないにもかかわらず痛覚過敏が生じる「痛覚変調性疼痛」のモデルととらえ,広く使われ,しかしその作用機序が十分に(あるいはほとんど)わかっていない鎮痛薬の作用を評価した論文がNeuropharmacologyに掲載されました.今後,痛みのメカニズムを理解し,その治療薬を評価・開発していく上でとても重要になるモデルであると考えています.
徳永くんがfirst authorで,加藤研とPiché研の国際共同研究がEur J Painに掲載されました.日本とカナダの交流の素晴らしい記録です.また,腰痛が扁桃体ニューロンの活動変化を伴い,全身性の広汎性痛覚性過敏をもたらすことを示した重要な研究成果です.